記者:アメリカでクルマを選ぶ際に、注意する点を教えてください。
今はインターネットで相当なことまで調べられるので、まずはネットでのリサーチが大切です。
アメリカと日本では、同じメーカーでも車種のラインナップが若干異なります。また、クルマによっては、別の名前がついていたり、同じ名前でも大きさや仕様が異なるクルマもあります。まずは、好きなメーカーや車種があったらそのウェブサイトをじっくり見てみてください。
次に、googleでCompare 「車名」 and 「車名」と検索すれば、比較記事がたくさん出てきます。
例えば、中型車のトヨタカムリとホンダアコードで調べてみるとしたら、compare Camry and Accordと入れれば、記事が出てきます。すると、他にも記事の中に日産のAltimaや、フォルクスワーゲンのPassatが比較されているのも見つけることができて、比較検討の資料になるはずです。ネットで比較記事も参考によく読んで、気に入る一台を決めてください。 また、YouTubeも活用してください。メーカーの広報ビデオも比較ビデオも揃っています。
記者:ちなみに、その中では遠藤さんはどのクルマがおすすめですか?
僕は、みんな好きなクルマに乗ればいいと思っているから、どのクルマがいいかは完全にその人の好みだと思っています。でも、例えば中型車で一台と言うなら、耐久性や実用性、あとリセールバリューを考えると、例えばトヨタカムリでしょうか。カムリはアメリカでは非常に人気が高く、日本で「カムリ」と言った時のイメージより、グレード感が少し上。カリフォルニアでは、丁度よい大きさと品質感が際立つんですよね。
乗り心地は柔らかめですが、こちらの路面の悪い道路で走ると快適だし、とにかく壊れない。日本車の中でも、とくにトヨタ車とレクサスは、リセールバリューが非常に高いです。ホンダも相当頑張っているから、アコードも非常に良いクルマだと思います。好みが合えば、アコードもお勧め。
あとは、車種で言えば、トヨタはカローラ、シエナ、ホンダなら、シビック、オデッセイ、それにCR-Vなんかはお客様にいつもお勧めしています。よく売れている車種なので、クルマとしての完成度が高い。また、故障も少ないし、メンテナンスも下取りも考えるとバリューフォーマネー。日産は、なぜかカリフォルニアでは人気が低く、残念ながらリセールの面で難しい。売るときにガクッと値段が下がることがある。クルマはもとても良いんだけどね。だから、例えばAltimaなんかお客さんにはむしろ中古で買うといいよ、と言ったりもします。得なので。